朝顔のように

2005年6月16日 ポエム
ゆるやかに生まれる息吹は
風に吹かれ
しなやかに
ゆっくりと
細い茎を伸ばしてゆく

ああ止まぬ小雨よ
私もそんな風にあなたに育てられたい
少しずつ
しなやかに
命の力を失わずに

瑠璃色の夜

2005年5月12日 ポエム
わたしは金魚になれない
あの招かれた乙女達の瞳も
眩しすぎて

もうこれ以上笑わないで
もうこれ以上悲しい顔しないで
その支離滅裂な未熟のエロスで
わたしの心を抉らないで

「ある瑠璃色の夜、金魚楼に招かれた乙女達は」という写真集の読後感です。

五月のある日

2005年5月8日 ポエム
菖蒲の葉をちぎる時の、立ち上る真っ直ぐな匂い
雨の止んだ草むらの間に漂う雑然とした青い匂い
少し湿った風
鮮やかなもみじの枝の先の、ほんのり赤い実
ねじって開く躑躅の花

水気の朝
湿った軟らかな土
名の知れない野草の花々がいつしか庭先に咲いて
五月のある日

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